夢は師匠(太田真一=埼玉)と同じグランプリの逃げ切り――。在校成績3位(1日時点)の荒川達郎(23=埼玉)が予選2回戦を3、1着で準決勝進出を決めた。「1走目は外で浮いてはっきりしないレース。2走目は終始(青木の)後ろでチャンスを狙って自分の脚を使わないレースになってしまった…」とレース内容には反省しきり。
荒川は高校時代に始めたサイクリングから自転車に魅せられ「(大会で)他人に負けたくないという気持ちから面白くなった」。日体大時代にはチームスプリント優勝(20年インカレ代替大会)、ケイリン2位(21年インカレ)の結果も残した。「大学3年になる前、地元に帰った際に太田さんに声をかけていただいて」弟子になった。
養成所の1年間は「元気で頑張れ」という師匠のアドバイスを胸に励んだ。プロデビュー後の夢は「師匠のようにグランプリを先行で1着。皆の記憶に残るような選手になりたい」。デビューが楽しみな1人だ。